Bloomberg New Economic Forum

先週は、シンガポールで開催された”Bloomberg World Economic Forum”@Singaporeに参加。 世界の金融機関のトップや各国の大臣も参加するようなイベントでしたが、特にラウンドテーブルが非常に勉強になりました。 2つ参加させてもらったのですが、一つが多国間協力による環境ファイナンス、一つはAIによる教育へのインパクト、のテーマでした。 環境ファイナンスは、各国の政府関係者や インフラ系の金融機関の幹部も参加し、世界のグリーンプロジェクトの投資をいかに増やしていくか、の議論の中心。まだ規模が全然足りていないこと、世界各国の多国籍間のファイナンス協力や信用供与が足りていないこと、そもそもファイナンススキームのレシピも固まっていないこと、政府間協力だけでなく、カーボンクレジットを含む市場の力も活用して規模感を作っていく必要があること等が話されていました。 AIと教育は、中国語や英語といった外国語の学習、プログラミング学習の二つは教育に大事なものとして認識されていたが、これこそがAIで置き換えられてしまうスキルそのものである。では残りこそが意味があるものだよね、と。そこは哲学や人間理解なのか、答えは見えにくく、AIは教育を支援するツールなのか、教育を破壊的に変えてしまうものか、AIの使い方を教育で教えるべきなのか、もかなり意見が分かれていて、ここは中々面白いディスカッショントピックでした。

2014年の会社設立から支援させてもらっている、キャスター社の上場承認がおりました

リモートワークという概念そのものがなかった9年前。リモートワークを当たり前にする、という信念を持つ人に会いました。 当時私は、オンラインで秘書サービスの原型のようなものを見つけたのがきっかけで、本格的にこれをスタートアップにしたら伸びるのではないか、と思い、起業家を探し始めました。当時のインキュベイトキャンプに参加していた起業家に紹介してもらったのが中川さんです。 会った時から中川さんは(今よりも?)尖っていて、初めて会ったカフェで、こういうことが出来ないものかと相談したところ、”簡単ですよ、できますよ、本間さん”と即答して、こうやって事業を作る、と話をしてくれました。口数少ないながらも芯の強さを強く感じたことを覚えています。 一番大きくわかったことは、10年近くまえからコールセンターやコンタクトセンターでの専門家は凄い人たちがいて、繋がっていること。これは凄い可能性を感じました。 取締役の森岡さんも、入社前に中川さんから、”数百名の人をリモートでマネジメントできる女性がいる”、と聞いていて、当時はそんな凄い人がいるのかと思いましたが、実際キャスターではそれ以上の規模の事業を回しています。今でもどうやってやっているのか、驚きしかないです。

【経済同友会主催のオープンイノベーションフォーラムを企画・実施】

ビジョナルの南さんやGREEの田中さんと一緒に推進しているフォーラムですが、主に、大企業のCVCの社長、オープンイノベーションの責任者の方を50名程招待。企業内でのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)の役割や期待値、どういった成果を求められているか、成果を出すためのTIPS等を、関係者・当事者で議論・交流を行いました。 ご参加頂いた皆様、ありがとうございました! 私もベンチャーキャピタリストとして、属する組織や立場を変えながら20年以上業界に関わっておりますが、日本の社会として、CVCや大企業のベンチャー投資、オープンイノベーションの期待値は昨今強く高まっていることを感じます。 しかしながら、まだスタートアップはスタートアップ、大企業は大企業と、人的交流やコミュニティはまだ分かれていて、その両者の協力関係や融合は大きく進んでいるとは言えない状況です。 その両者を繋ぐ担い手である、大企業のオープンイノベーションの責任者の方、CVCの経営者同士、いろんな期待値と課題を持っているキーマンではありますが、そのコミュニティを発展させる横断的な仕組みやプラットフォームは日本に未だ少ないと感じておりまして、これこそが日本のイノベーション推進の為のインフラとして欠けている要素だと思い、今回の企画の実装となりました。

【経済同友会主催のオープンイノベーションフォーラムを企画・実施】
【経済同友会主催のオープンイノベーションフォーラムを企画・実施】